聖書にある「占い」と訳された言葉が、今世の中にある数々の占いのことを意味するかどうか、学問的に厳密な意味では、よくわからない。

　パウロがローマ人への手紙やパウロ書簡を書いた1世紀ぐらいの頃に、そもそも中国でさえ劉基の「滴天髄」のような四柱推命なんてものが存在してはいなかった。「占い」と訳された聖書の言葉がそれらを意味するかどうかさえ定かじゃない。おそらくこれはキリスト教の一神教に由来することで、それに由来する規定で、占いによって精霊とかオリンポスの神々だとかに神意を尋ねてはならない。なぜなら「私のほかに何物も神としてはならない」から。おそらくそう言ってることに由来する。
　英雄カエサルがアポロンの神殿を参り、牛の像にグルグルに巻き付けた紐を解くことができれば皇帝になるだろう、と神官たちに出題された。カエサルはそれを、解かずに、剣で切ってみせた。

　六十干支で日付を表示する萬年歴や旧暦を使ったり、それに基づいて季節の催しや収穫祭を祝うのは、どうだろうか？

　タロットの悪魔のカードって、イタリアンで悪魔風ソテーを食べてるようなもんな気がするけど。

　大安吉日が迷信だとしても、日曜日が休みの日であることは・・・・

　占いっていう行為と書物が古代中国から続く神聖なものと考えられていた、っていうのは異教の習慣って言ってることになる。ま、ソロモンはエジプトの女と結婚したんだけど。

　政教分離は悪魔の教え☝

　公明党こそ神聖政治☝共産党は悪魔の手先☝

　勘違いしてそう言ってる気がするんだけど❓

　だいたいそう言ってる。占いよりもっとバカそうなこと言ってる気がする。

（実は中世の価値観って、政治と宗教を切り離すと異端になるはず。中世の全体がそうで、それが「神学大全」を結実し、しかしだからこそ逆に一千年ぐらいかけて行き詰ったわけでもある。だからその後、人類は政治と宗教を分ける、政教分離の原則を憲法に掲げることになった。これは知識っていうのが神と教会に由来すると思われていた中世から、学問と科学がそこから独立していったことと同じことだからでもある。天動説は科学的に否定され地動説が唱えられた。薬、薬品、病気の治療のための医薬品さえその例外ではなかった。信仰によって決められてしまってたから。っていうか一部の病気っていうのがそもそも罪の結果だと思われていたし。）

　だからあえて日本的な言い方をすれば、本来、能のために書かれた「風姿花伝」をドラクエ制作論っていう、取るに足らないことのために使って卑しめて貶めるって意味に近い。きっとそう思ってしまうら。そう思ってしまうことから自由にはなれない。源氏物語を「禁色」やBLに使ったりだとか。