「子供を伸ばす言葉 実は否定してる言葉」

　そうなのよねそうなのよねそうなのよね。
　ほんとにバカそうこと言ってるっぽい。トモちゃんなんてマグロしてたら勝手にすくすく育っただけなのに。

　・・・・・・。マスコミでの出版の仕事があるから。あんまりそういう・・・。

　あら、偉くなったわねぇ。あんた本を出す気なのかしら。・・・この辺の連中って、静鉄ストアに買い物に行ってる主婦みたいな連中で、通称「良識派」の若手夫婦って言われてる層。私なら付き合いたくない連中。稲葉はそうも言ってられないだろうけど。善良な市民たちで世間では良さげな方に入るんだが、レベルはそれ止まり。見た目よりもたいしたレベルじゃない。そんな彼らの善良さは時として鬱陶しいほど偽善的になってくる。

　・・・稲葉はそうも言ってられないさ。他でもない、自分の支持層、しかもメイン層になる。つまり意味が逆ってこと。彼らは決して癸丑には自力では辿り着けない。理由も上記の通り。他でもない、だからこそ絶大な支持を得てるわけでもある。彼らが欲しいものこそが癸丑だからに他ならない。それとさえ自覚せずに。

　マグロしてたら勝手に育ったって何が言いたいかわかる？この手の人たちは、何かしよう何かしよう、自分が何かしよう、って考えてしまうら。この本の題名がそもそもそう言ってるら。子供に言葉をかける、って前提で。そこに気が付かない。