どっから説明しないとなんないのかって

　既存産業を無理に維持しようとすれば、やっぱり無理があって、どうせ先は知れてる。君らにそう思ってほしくはなかった。既存産業っていうのはゲイバーのこと。20年前のあの当時、出会った頃もゲイバーでバイトしてたりして、きっと私よりもゲイバーに思い入れも馴染みも多かっただろう。お世話になった人もいただろう。

　薄情だもんね🫵

　うん。知らないあたしそんなこと。どうやらそういう彼ら、君らの方が既存産業を守ろうとするのと同じ意識でゲイバーを考えてしまっているっぽい。終わったゲーム機を必死で維持しようとしてるのに似てる。何をどう頑張ったって今更スーファミを維持しようとしたって無理に決まってる。そもそもそう言いたいわけじゃない。8cmCDで音楽を販売しようと必死で維持しようとしてるの似てる。

　追って説明する。万能系お水がゲイ問題の全てを考慮した上でゲイバーを考えたら、きっと「何もしない」。なぜなら大半が、大部分が、そもそもゲイバーにもお水にも本当は違う期待を持ってしまっているから。追って説明する。見るからに頭の悪そうな人が勇気を持ってゲイバーの扉を開いてみたところ、期待してる可能性があるもの一覧。

・孤独の解消

・人権相談

・カウンセリング

・ヤリ目

・彼氏の紹介

・仕事の斡旋

・人脈

・酒が飲みたいだけ

　・・・・・・。

　このうち、バーらしいのは「酒が飲みたいだけ」だけ。ただの単なるバーではなく、ゲイバーだからこそ、こういうこじれた話になったわけでもある。これを維持しようとしちゃってる。どうしたって無理がある。

　・・・・・・。

　あぁそうか。君、才能ないもんね。無理があるって気がつかないか。お水への期待とそもそもが矛盾した要望が同時に入ってしまってるから。