あたしが高3の頃って伊藤悟やのりぞーが・・・

🔰ゲイデビュー科・主任

オマエな、大先輩に向かってな

ちょうど高3の頃。

メディアで名が知られてきた。

『プライベート・ゲイ・ライフ』の処女作以降のが

たぶんそのころの出版だった。

だから英語の授業とかで、うち進学校だったから、

最大メジャー科目の英語で「成績の良いAクラス」と「成績の悪いBクラス」があって、

「成績の良いAクラス」にいるとまちがってイケメンの仲間入りさせられる。

勝ち組のオカマって......

良いことないわよ！なんにも！

ちょうどそのころに伊藤悟が沼津のバカ高校で

共産党まがいの講演してきたとか。

どうせバカだから「それは差別じゃなくてバカ学校だから」って

親切に教えてやればいいのに。東大卒で修士だから。

この頃の同級生って、ノンケの彼らの“異性”体験が始まっちゃってて、

しかもまだそんなにしっかりしてるわけじゃないから、彼ら自身が、

意外といろいろとまちがって変なことを言ってくるんだけど。

あたしオカマだから容貌を整えてるだけで、

それが女子目線で見ると......まちがってさわやか系のイケメンかなにかと勘違いされる。

......だから当時「フェミ男」だと思われてしまうことそのものが実はゲイへの無理解だから、だから武田真治やいしだ壱成のマネとかを下手にやっちゃうと......誤解がむしろ助長しちゃう......実はそれで迷ってた。「フェミ男」としてモテたらそれは「ノンケ」だってこと。

関わりあいたくないんだけど、変に声がかかっちゃう。

だってほら美容院で散髪してるぐらいだから、

わりと同級生のまだ野暮ったい男子とかと比べると。

策を練らねば.....

お忙しい人生ですこと

.....あんた悩んだことないの？

いや.....悩み方そのものが.....

そうすると女子よりむしろ男子と手を組んで、

“異性”体験に出遅れないようにヘアワックスとかムースとか、

メンズビオレとかの洗顔や化粧水なんかの情報を提供して、

うまく丸め込んで「あたしオカマだからその手の変な話をふってこさせないで」

って念を押しとかないと。